床ずれという言葉を聞いたことがありますか?専門用語で褥瘡(じょくそう)と言います。
特に高齢者のお尻の床ずれの場合、もともと黒ずんでいる場所にできやすいです。
では、なぜ寝たきりや座りっぱなしが床ずれになりやすいのでしょうか?
そこで、今回は床ずれになる原因と、床ずれになったらなぜ危険なのかを説明します。そして最後に床ずれを予防する方法も紹介しますのでお見逃しなく。
床ずれ(褥瘡)はどうしてできてしまうの?原因と危険な理由
繰り返しますが、床ずれとは医学用語で褥瘡と言います。
褥瘡を簡単に説明すると…
褥瘡とは、寝床でできる皮膚のできもの。
では、なぜ褥瘡ができてしまうのでしょうか?
床ずれ(褥瘡)が出来てしまう原因
床ずれができる原因は、圧迫された皮膚組織の血流の低下や停止が原因です。
同じ場所を圧迫し続けるといずれは組織が血流障害により、壊死してしまいます。
そして、壊死(死んだ組織)の場所を褥瘡(床ずれ)といいます。
では、その床ずれがなぜ、そんなに危険なのでしょうか?
床ずれが危険な理由
床ずれは同じ場所を圧迫し続けることによる、血流障害だとわかったと思いますが、床ずれが危険なのは組織はほんの2時間ほどでも壊死する可能性があるということです。
そして、死んだ組織は菌が増殖し、感染症を合併しやすくなります。
ただの皮膚障害だと思ったら大間違い!
実は死に至るケースもあるほどの危険を秘めているのが床ずれです。
そのため介護業界では自分で動くことができない人に対して、2時間ごとに体位変換を行います。
では、次に床ずれを予防する方法を紹介します。
床ずれ(褥瘡)を予防する方法
床ずれは工夫次第で予防することができます。
また、体のさまざまな部分に対応した床ずれ防止アイテムもあるので紹介します。
体にかかる力を分散させる。
定期的に体の向きや姿勢を変えましょう。
長時間座る場合は15分間隔ぐらいでお尻を浮かせて座り直しをしましょう。
皮膚を清潔に保つ。
皮膚に汗や尿、便などが付着していると褥瘡ができやすくなります。
特におむつ、紙パンツを利用している場合はムレやすいため、注意が必要です。
栄養の管理をする。
栄養が不足すると床ずれになりやすいだけでなく、治りにくくなるため、栄養管理は褥瘡の予防・治療に非常に大切です。
床ずれ防止、予防のアイテムを使う。
皮膚の圧迫を避けるためには体圧分散クッションなどの床ずれ防止用具の使用が有効です。
円座は姿勢が不安定になるうえに、円座に接触する皮膚部分に圧迫がかかるのでおすすめできません。
そこで、私がおすすめする体圧を分散してくれる床ずれ防止アイテムを紹介します。
床ずれ防止アイテム
エクスジェル
【エクスジェル】は体圧を流動分散させるジェルで、介護用品や自動車用品として開発されました
「衝撃」「圧力」「ズレ」という問題をすべて解決します。
ジェルトロン
ジェルトロンは宇宙船内用の衝撃緩衝材の研究開発から生まれたグミ状のクッションです。
まるで水に浮いているような座り心地です。
→介護用【ジェルトロン】クッションと他製品の比較!口コミや評判は?
まとめ
いかがでしたか?
もう一度まとめると、床ずれとは…
長時間、体の同じ場所に圧をかけ続けた結果、皮膚組織が壊死してしまう。
その、死んだ組織のことを床ずれ(褥瘡)といいます。
床ずれは感染症などの合併症を起こして死に至るというケースもよくあるので、とても危険な皮膚疾患です。
しっかりと対策をとっていきましょう!
介護現場では床ずれは介護の恥と言われているほど予防に力を入れています。