空気が乾燥する季節になってきました。私の働く施設でも加湿器を導入し始めましたよ~!
ここ数年、特に高齢者や乳幼児に危険な肺炎などを引き起こすレジオネラ症。その患者報告数が増加しております。
今回はそのレジオネラ菌について話をしたいと思います。
レジオネラ症の原因として多く報告されているのが、家庭の加湿器からのレジオネラ菌感染です。
レジオネラ菌をばらまいているかも?
家庭での加湿器の使用で、このような事に心当たりがありませんか?
- 超音波式の加湿器を使っている
- 気化式の加湿器を使っている
- 毎日水を継ぎ足して使っている
- タンクの中をこまめに掃除していない
- 時々乾燥させずに連続で使用している
- 水道水以外の水を使用している
ひょっとしたらレジオネラ菌が増殖しているかもしれません。
加湿器で増殖するレジオネラ菌とは
ここで少しだけ簡単にレジオネラ菌についてのお話をします。
レジオネラ症はレジオネラ属菌を含むエアロゾルを吸入することで感染します。
高齢者、糖尿病、慢性呼吸器疾患、悪性腫瘍、血液疾患、重喫煙者、大量飲酒者、免疫抑制剤使用者、臓器移植後、自己免疫疾患など感染防御機能が低下した人は、感染すると肺炎を起こしやすいため、特に注意が必要です。
加湿器においては、レジオネラ菌は加湿器のタンク内で増殖し、空気中に広がります。
このように汚染された加湿器が原因で、介護施設でレジオネラ症に集団感染したり死亡したケースが過去にありました。
ですが、乾燥するこの季節に加湿器なしで過ごすのはかなり厳しい人もいるかと思います。そこで、次に、レジオネラ汚染のリスクが低い加湿器があるのでそのことについて説明します。
レジオネラ汚染のリスクが低い加湿器
加湿器にはいくつか種類があります。どのようにタンク内の水を水蒸気にするかによって分けられています。
気化式
風を当てることで水を蒸発させる
超音波式
超音波で水を水蒸気にする
スチーム式
水を加熱して蒸気にする
ハイブリッド式
加熱した水を気化や超音波で水蒸気にする
レジオネラ菌は60℃では、5分で死滅します。
そのため、タンク内の水が加熱されるスチーム式やハイブリッド式の加湿器は、他のものに比べて、レジオネラ汚染のリスクが低い加湿器とされています。
おすすめの加湿器
私がおすすめするのは、以前の記事で紹介した象印のスチーム式加湿器です。
こちらの加湿器は、沸騰させたきれいな蒸気を約65℃まで冷ましてから加湿しています。
そのほかのポイント
- お手入れ簡単で清潔
- 水が入れやすくて便利
- シンプルでコンパクト
おしゃれとは言えないデザインですが、高齢者にはとても使いやすい加湿器です。
詳細はこちら→「これ以上お手入れが簡単なスチーム式の加湿器はありません!」
まとめ
あなたの家の加湿器はレジオネラ菌をばらまいていませんか?
レジオネラ菌感染のリスクが低い加湿器は、タンク内の水が加熱されるスチーム式やハイブリッド式の加湿器です。
また、加湿器を使用する際には、タンクの内部を洗浄し、常に清潔な状態にしておくことが重要です。
出典:厚生労働省 レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針 (平成 30 年8月3日厚生労働省告示第 297 号により一部改正)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/rezionerashishin.pdf
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