睡眠の質の低下を防ぐ為にも、パジャマ選びにはこだわりたいですね。そこで今回は、高齢者が喜ぶパジャマのポイントを介護職員の私の経験をもとにまとめます。
高齢の方へのプレゼントにパジャマを検討している人は必見です。
高齢者が喜ぶパジャマの特徴
高齢者が喜ぶパジャマのポイントはこの2つです。
1、動きやすさ
2、肌ざわりのよさ
・身幅がゆったり
睡眠中も動きやすく楽ちんです。
・丈は長めの作り
体型をカバーできます。皆さんお腹やおしりが気になるようなので。
・広めのアームホール
腕が動かしやすいのがいい。
・大きめボタン
とめ外しがしやすいものが喜ばれます。
・袖、裾がゴム
防寒対策としておすすめです。
・ウエストのゴムがきつくない
調節出来ればさらに良し。多少大きくても後で調節できますから。小さいよりはいいです。
・股上は深め
お腹の冷え防止に。
・ちくちくしない素材
肌にあたる部分が綿ガーゼなどの素材が人気です。
介護職員は見た!都合悪そうなパジャマの高齢者たち!
私が度々目にする光景の一部を紹介します。
フロントのボタンが留めにくいので、前をいつも開けっ放しにしているパーキンソン病のおじいちゃん。
指を動かすトレーニングになると思うので、その都度指摘して留めてもらっていますが、かなり時間がかかります。大きめのボタンの物や、もしくはかぶりのパジャマの方がいいのでは?と思います。
手首が痛くてパンツを上げるのが大変なので、いつもトイレから半ケツで出てくるリウマチのおばあちゃん。
洗濯、乾燥を繰り返して小さくなってしまったのもありますが、あきらかにサイズの小さい物を着ています。ウエストのゴムも窮屈です。大きめの物、股上が深いものを家族にお願いしているのですが…。
本人も新しいパジャマを欲しがっています。ちなみに夏は暑いので半ケツでもいいそうです(笑)
パジャマの柄や色が同じような物ばかりなので、上下の組み合わせを間違えてしまう、認知症のおばあちゃん。
あまり指摘すると、怒られたと思ってテンションが下がってしまう方なので、そのままにしています。準備をこちらですると認知機能をさらに低下させてしまうことにもなりかねませんので、今の所はそっとそばで見守っています。
夏用のパジャマが冷たいみたいで、「まだ濡れてるじゃない!」と言って着替えてくれない軽度認知症のおばあちゃん。
冬用のパジャマを持っていない方です。夏の涼しげな素材のパジャマを一年中着ています。確かに冷たい。こちらも色々と工夫をして温めているのですが、間に合わないことも多々あります。
ご家族様に冬用のパジャマをお願いしているのですが、下着をいっぱい着せてくださいと言われます。まったく…。
まとめ
高齢者に喜ばれるパジャマは次の2点です。
1、動きやすさ
2、肌ざわりのよさ
特に高齢になると、睡眠が浅くなります。質の高い睡眠を得るためにも、この2点はとても大事な事です。
動きやすさはもちろんの事、触り心地も大切です。夏は涼しく感じる素材、そして冬は触った時に暖かく感じるものがおすすめです。
ちなみにこんなパジャマが不眠の元です
- 乾きが遅く寝汗でじっとり
- 寒さと暑さに1枚で対応できない
- ちくちくする化学繊維
パジャマは高齢者へのプレゼントにとてもおすすめです。本人様も、また介護職員にも人気の冬のギフトです♪